【世の正義の判断基準様の場合…】
最近、珍しい事にデュオのヤツが朝一のプリベンター会議に
遅刻しないで出席して来ていたのだ。
とても珍しい事だろう?
以前の、ヤツは前日に忠告してやっても、絶対に定時に間に合った事なかっただろう。
サリィやレディ・アンにも、毎回注意されていたのも記憶している。
あれで、良くきちんと任務を達成しているものだと、ある意味感心に値すると思っていた位だ。

良い事だと思ったので、
「遅刻常習犯のお前が、ヒイロと同居するようなってから遅刻しなくなったのは良い傾向だ。」
と、誉めてやったのだ。

俺が声を掛けたとき、会議中からずっと、面倒臭そうな顔をしていたデュオの奴は、
やっと終わったと言わんばかりに伸びをし、
「同居じゃないの。同棲。」
と、俺の賞賛の言葉を訂正してきたのだっ!

かなり気分を害したが、あのデュオがどうやって朝早く起きれるようになったのか、
興味深く感じていたので、理由を問う事にしてみた。

どうやら、任務のある朝はヒイロがデュオを起こしているらしいのだ。

「仕事がある日はヒイロの奴、オレより1時間は早く起きてるみたいなんだよ~。
 朝っぱらから、沢山の新聞読み倒しててさー。」

ヒイロにとっては当然だろう。
カトル、お前もそれ位は常識だろう?

うむ、やはりそうか。

俺は、デュオにもそれ位するように、忠告してやった。
そうすると、ヤツは「ヘイヘイ」と適当な返事をした挙句、話しを続けた。

「で、ヒイロの起こし方が凄いんだよ~。耳元で銃の安全装置解除したりするんだぜ。
さすがに、体が勝手に反応して起きちまう。
で、オレが音に反応して飛び起きると、ヒイロのヤツ
『まだ、衰えていないな』って、納得するだけなんだよ。」

ヒイロの起こし方に多少の同情は感じるものの、安全装置解除音でも起きないようでは
プリベンター失格だ。
ある意味、デュオを起こす最終手段としては、悪くはない。

「オレも毎日緊張感のある起こし方されれば、腹立つからさ。
起きて直ぐヒイロを抱き締めて、濃厚なおはようキスしてやってんだ。
毎日お返ししてるのに、まだヒイロのヤツ、頬を赤らめて照れるんだぜ♪」

俺はココまで聞いて、「もう良い」と静止したのだが、あのお喋りの話は止まらない。
デュオはお構いなしに話を続けるのだ。
流石に閉口したぞ。

「休みの日は、ヒイロのヤツ、超低血圧でさー。
オレが何度起こしても、なかなか起きないんだよ。」

その事実を聞いて、俺は驚愕した。
ヒイロは、休日でも自分の鍛錬は怠らないと思っていたからだ。
余りに、デュオのお喋りが止まらないので、無視を決め込もうと思っていたのだが、
現実を知りたくなって、話の続きを催促してしまったのは俺の敗因だ。

「それから?」という、俺の相槌に気を良くしたデュオは、
喋る口を止め様とせず、どんどん話を進めたのだ。

「ヒイロが余りに気持ち良さそうに寝てるから、前はゆっくり寝かせてやろうと思ってたんだよ~。  だけど、折角2人でゆっくり出来る休日が少ないのに、もったいないじゃないか。
だからな、平日に酷い起こし方するお返しに、ヒイロが寝ているベットに潜り込んで、
 ヒイロの…」

そこまで聞いた所で、俺は雑音を聞かぬようにした。

なんだ、カトル?不満そうだな?
この続きか?
いや、全く記憶していない。
ばかばかしい話に時間を裂くほど、俺は暇ではないのだ。

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トロワ氏の反応
「カトルのヤツ、五飛の話の続きを知りたいのだろう。
 きっと、近いうちにどうやって続きを聞き出そうかという
 計画を練るに違いないな。

 こんな話を、デュオがしたとヒイロが知ったら、
 只では済まないな…

 デュオも、不憫なヤツだ。」

とか、冷静に想像力を働かしたとか、しないとか…

カトル氏の反応
「五飛ったら、肝心な所を聞いてないじゃないか。
 そこから先の、デュオの行動と、ヒイロの反応がこの話の重要なポイントじゃないのかなぁ。
 こんど、時間があるときにデュオから、この話の続きを聞いてみたいものですね♪
 」

と、企んだとか、企まないとか…

「さっきから、我々の話を傍観している様だが、お前はどうなんだ、トロワ?」
腕を組み、怒りが再発したようなしかめっ面の五飛がトロワに質問する。