久しぶりにヒイロの手料理を満喫した後、オレは雑誌に目を通しながらリビングのソファで
食後のコーヒーと一服を堪能していた。
「ちょっと出掛けて来る。」
夕飯の片付けの終わったキッチンから、ヒイロが顔を出す。
こんな時間に、何処に出掛けるのだろう?
「どこへ?」
オレが声を掛けようとすると、ヒイロはすでに玄関で靴を履こうとしていた。
「ちょ、ちょっと待て!ヒイロ!マズイって!!」
慌てて、ヒイロを呼び止める。
「なんだ?俺が明日の朝食の食材が足りないから買い物に出るのに何か問題でも?」
問題って・・・朝食の食材の買出しは判りますが、今のご自分の格好に自覚あります??
首を傾げるヒイロの服装は、部屋着のまま。
Yシャツに短パン。
Yシャツはオレのを羽織っているから、ヒイロには大きくて片方の肩から胸元にかけて露出してるし、
短めの短パンからは、細くて白い足が剥き出しなんですけど・・・

そんな、素敵な格好のまま、外に出させられるかっ!!
世間は狼の群れなんだぞっ!!
(自分の事は棚に上げるが。)

ヒイロは元々、服とかそういう装飾品には全く無関心だった。
任務中は未だ良い。
プリベンターの制服が決まっているからな。
今でも、部屋の中では昔と大して変らない以前みたいな、タンクトップにスパッツなんていう、露出度の高い格好のままだけど。
オレの前では良いけれど(って、いうか大いにOK!)、そんな格好で絶対に外になんか出させないっ!
危なくてしょうがねぇ。
まぁ、本人は全くその辺りを気にしてない所が困りモノなんだよなぁ。
もうちょっと、自分から出てる異常な色気を自覚してもらいたいもんなんだけど…

「そんな格好のまま出掛けるなんて、ダメだって!!!」

「なぜ、わざわざ着替えなくてはいけないんだ」
少々、不貞腐れ気味のヒイロをオレは慌てて強制的に部屋に引き摺り戻す。、
余りのオレの剣幕に、渋々同意したヒイロはオレの差出した長いジーンズに履き替える。
シャツはそのままで再び、出掛けようとするヒイロを引き止め、上着はどうしようかと、周りを見回す。
ヒイロは諦め気味に深い溜息を付き、
「これでいいだろう」
と、ソファの上に脱ぎ捨ててあったオレのジャケットを借りようと手に取り、袖を通す。
・・・手のひら一つ分袖が長かった。

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昔のオレ達は、5人とも同じような背格好だった。
1番背が高かったのはトロワで、オレ達よりちょっと大きかったかな?
ヒイロもオレと同じ位の身長で、視線も同じような高さだった。
スイーパーグループに居た時には、長い髪も相まってか、おっさん連中に
「デュオは、女の子みたいだなぁ」
なんて、笑いの種にもなった事もあったが、今じゃ、すくすくと成長していまったオレは、
ヒイロよりも遥かに高い背と逞しい体になってしまった。
ヒイロも、昔よりは遥かに成長はしたものの、身長はオレの目線よりも下のまま。
白い肌、細い腰は相変わらずで、そんなヒイロを自分の懐に抱き寄せる瞬間は至福の時だが、当のヒイロは、オレの方が大きく成長してしまった事に多少の不満があるようで、
「お前のデカイ図体は邪魔でしょうがない」
と言う文句も可愛い。

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「お前の服は大きすぎる」
文句を言いながらも、ヒイロは羽織ったオレのジャケットの余った袖を折り、腕の長さに合わせている。
ちょっとした動作をする度に、完全に止めきっていないシャツの胸元から白い肌が覗く。

オレはヒイロに近づくと、覗く胸元に軽くキスを落とす。
ピクリとヒイロが小さく体を跳ねる。

「お遣い、中止♪」

「何をする!離せっ!」
「お前の色気に、オレが当てられたからせ帰任取って♪」
抵抗するヒイロを軽々と抱き上げ、部屋の奥へ連れ込むと、今着たばかりのジャケットを脱がし、これからしようしている事をヒイロに自覚させるように意味在り気な深いキスをした。

[ END ]

■あとがき(別名:言い訳)■

ヒイロさんの色気にすっかり当てられた状態のデュオ吉さんの駄文です。
服では隠しきれないヒイロさんの色気に、デュオってばメロメロですなぁ。 そんなデュオにメロメロな自分(笑)
それにしても、ウチの駄文は甘々ばっかり… それも、えっ○に持ち込む事が多くないですか?
まぁ、ヒイロさんの色気のせいという事で、ご勘弁くださいませm(_ _)m