今までは別々の人生、別々の生活をしていた自分以外の人と生活を共にしていく。
昔なんか、そんな事考えた事さえ無かった。
任務も、それ以外の生活も独りでやって来た。
自分以外の個体と『色々な物』や『色々な事』の共有。
例えば、時間…
一緒に任務をこなす。
一緒に駄眠をむさぼる。
一緒に買い物に行く。
一緒に躯を重ねる。
例えば、物…
同じシャンプーを使う。
同じミネラルウォーターを飲む。
同じ皿からオカズを取る。
同じベッドで寝る。

そんな沢山の共有を持って、他人同士が重ねて行くさまざまな『モノ』や『コト』達。
少しずつの重なりや、交わりが『2人の思い出』を作って行くのだなと最近感じる。

任務に就いている時のように、意識して相手の挙動を監視しているのとは違うのに、相手のチョットした動作が記憶に残る。

時計をはめた後、手首を振る癖。
コーヒーを注ぐ動作。
三つ編みを作る指先。
チョット乱暴な椅子の座り方。
煙草の灰を落とす動作。
キスする時、頬に寄せられる手。

積み重ねられていく『記憶』から愛しい物が増えていく。

見つめる愛し気な蒼い瞳。
昔は嫌いだった煙草の香り。
俺を抱く大きな手。
熱く深い口付け。
ブラウンの長い髪。

日常生活での小さな『共有』と『積み重ね』が、何者にも変え難い大切なモノに変わっていく。

そんな事を俺に思わせたのは、コイツ以外には有り得ない。
……なぁ、デュオ……

[ END ]

■あとがき(別名:言い訳)■

短いです! 今までUPした物の中で最短文かもです。
ヒイロ視点で、書いてみました。
『口には出さないけれど、ヒイロのデュオに対する気持ちや、昔との心境の変化』みたいなのを表現したかったのですが、見事玉砕か?! ちょっと、私っぽくない様な感じで書いてみたのですが、完成品をみたらあまり変化無し!(笑)
さすが、自分!(ヤケクソ)