一緒に生活していたりすると、今まで見えなかった相手の色んな事が見えて来たり、今まで知らなかった相手の癖を見つけてみたり。
そして、今まで自分が普通だと思ってきた事が一般的ではなかったりする事も……

…色々あるものです。

そんなコトを思った、ヒイロのお話。

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「ヒイロー、ハサミある?」
デュオが、今時珍しい封書の手紙を片手に俺の仕事部屋へ入って来る。

「お前の部屋にもあるはずだが?」
「いやー、見当たらなくてさー」
それはお前の部屋が汚いからだろう…探せばいいだろう…
と、思ったがあの魔巣窟状態の部屋から鋏1つを探す時間を考えると、今自分が貸した方が効率が良いだろう。

自分のデスクの引出しから滅多に使われない鋏を取り出す。
刃を自分の手に握り、柄をデュオの右手の前に差し出す。

「Thank’s☆」
デュオが鋏を受け取る。

…が、俺が差し出してやった右ではなく反対の左で受け取った。
そして、とても遣りづらそうに封を開けようとしている。

「左手では使い難くないか?」
あぁと一言呟くと、デュオは鋏を右に、封筒を左に持ち変える。

その行動を不思議に思っていると、そんな俺の視線に気が付いたらしいデュオ。
「オレさ、両利きなんだわ。」

「そうだったのか?いつも右手を使っていたようだから気が付かなかった。」
そういえば、コイツは左右どちらの手でもに起用に修理工具を使っていたのを思い出した。
両利きだったからか、と今更に納得する。

封筒を開け終わったデュオが、使い終わった鋏を俺に返してくる。

「コレ右利き用なんだな。いつもオレが使ってるの左利き用だし、そっちに慣れてた。」

俺自身はやはり利き手の方が何でもやり易い。
「両利きとは便利だな。」
もし、どちらかの手が使えない状態でも動作を制限されにくくて、任務現場では有効だなと思う。

「うぅ~ん。どうかな?まあ、任務中はな。今みたいな、ちょっとした時には不便かな?」
デュオが俺の考えを察したように自分の左手を見つめながら言う。

「でも、オレが両利きで一番便利なのはヒイロでしょ?」
「???」
俺は、コイツの言っている意味が判らなかった。

「だって、右手と左手両方総動員でヒイロを満足させてるじゃん。」
へへっと、笑って俺を見る。

「なっ、何言ってる…/////…馬鹿っ、デュオッ!!!!」

…そうか、デュオが両利きだったからか…

[ END ]

■あとがき(別名:言い訳)■

短い駄文です。 アメリカンには左利きが多いって聞いたもので(ホントかは不明)、こんな話を妄想しちゃいました(汗)
って、いうか最後にヒイロさん納得しちゃってますけど…(笑)…
かなり恩恵をこうむっている様子です。 私も昔、左利きで右に矯正され、今では立派な右利きです! ときたま昔の癖が出るらしく、左を使ってしまう事があります。 特に、フォークとナイフを迷う(←オイ!)