<ATTENTION!>
やや18禁風味なので、ご注意下さい!

最近のデュオは変だ。
いつものデュオの仕事に対する態度は、プリベンター本部からの長期出張の任務が来ると、我が侭を言う子供の様にダダをこねて嫌がり、見かねた他のGグループのメンバーが変わりを名乗り出るという状況だった。
理由は、只一つ。

戦いが終わってから、押しの一手で口説きまくり、山あり谷ありやっとの思いで恋人関係にまでこぎつけたヒイロ・ユイと長い間離れていたくないからだ。

しかし、ここ数ヶ月は長期出張の任務命令が来ても何も文句を言わずに出向いている。 そんなディオの変わり様に、正直言ってヒイロは戸惑っていた。

今まで、デュオが仕事に対して我侭を言えば、ヒイロはたっぷりと叱っていたのだが…

確かに、仕事の対してデュオが真面目になったのは言いことだ…
でも、周りが呆れるを通り越して諦めてしまう位、ヒイロと一緒の時間に執着していたデュオが、ある日突然に、二人の時間よりも仕事を優先にする真面目仕事人間にになってしまったのだ。
やはり、疑問が残る。

しかし、劇的なデュオの変化に他のGグループのメンバー達、五龍・カトル・トロワの3人だって、初めのうちは訝しがっていた。
何やら彼らだけでの少しの会話後、『デュオの変化の原因』に思い当たるフシがあるらしく、ウンウンと頷き妙に納得した様子でそれからは、『仕事人間デュオ』という現状を受け入れてしまっていた。

実はヒイロにも、デュオの変化の原因に全く見当が立たないわけではない…
自分の不安な気持ちのせいで、デュオが自分を避けているのではないかと思っていた。

『ベタベタデュオ』から『仕事人間デュオ』に変わってしまう、数日前…

「…っあ…あぁ…俺…またっ」
いつものように、狭く殺風景なヒイロの部屋で、限界を迎えたヒイロが切迫詰まった声でデュオの首に必死にしがみつきながら懇願する。
「我慢して、ヒイロ。一緒にイこう」
そう言うとデュオも限界に昇り詰める為に、ヒイロの蕾へ深くくわえられているデュオ自身の出し入れする動作を早めていく。ヒイロも、眼を固く瞑り、すでに何回もイかされてしまっている躯が、また快感に引きずられ、欲望を吐き出してしまいそうになるのを一生懸命我慢する。そんなヒイロの蕾に強く締め付けられたデュオ自身も、限界を迎える。

「…オレも、もう我慢できねぇっ!一緒にイこうっ…」
デュオはヒイロの桜色した突起を、少し強めに吸い上げながら、限界以上に我慢させられているヒイロ自身を大きな手で包み込む。
「あっ!はぁ…っ、んぁっ!」
ヒイロは悲鳴にも近い甘い声と同時に、意識を深くへ落としていった。

ヒイロはサワサワと優しく髪を撫でらる感覚で薄すらと眼を覚ました。

この甘やかで大きな手の感触は、ヒイロの気持ちを優しく癒してくれている大切なモノになりかけていた。

…昔のデュオの手を思い出して見る…
戦いの真っ只中の頃、二人は殆ど同じ様な体格だったはずだ・・・
今となっては、成長の遅いヒイロに対して、すくすくと成長してしまったデュオの方が身長も体付きも大きく男らしくなってしまっていた。
その差が、いつも同じ不安を呼び起こす…

『独り』

その不安に、ヒイロは「また昔に戻るだけだ」と自分自身に言い聞かす。
すっかり覚醒した意識で自分の視線を、手の主へと向ける。

「あっ、悪ぃ。起こしちまった。」
慌てながら謝って、デュオが撫でていた手を止める。
ヒイロは、少し残念な気持ちになる…しかし、いつものように変わらない表情をしながら、熱い行為の疲労感が残る躯をゆっくりと起こし、二人で眠るには狭いベットから気だるそうに脱け出す。
「ヒイロ、何処行くんだ?」
即座にデュオの長い腕が、ヒイロの細腰を引き寄せる。
「…シャワーだ。」
「えぇ~っ、もう少しベットで一緒に居ようぜ~」
デュオはヒイロの腰を抱いた手を離さない。
「離せデュオ。俺はシャワーに行くと言っただろう。」

「じゃっ、オレも一緒に入る♪ヒイロを隅々まで綺麗にしてやるよ♪」
「必要ない。」
しつこく手を離さないデュオを振り切り、急いで目の前にあるユニットバスに飛び込み鍵を掛ける。「ヒイロ~っ」
ドア外の情けない声を無視しシャワーコックをヒネる。

強めな水圧で頭からお湯を浴び、激しくデュオを受け入れた躯を少しずつ洗い流す。
鏡に映る自分の首筋や胸・内腿…至る所にデュオの唇で吸い上げられた跡を見付ける。何故か毎回付けられる印…

「こんな鍵なんてオレ様に掛ればちょろいもんだぜ(^_^)」
デュオが、満面の笑顔でユニットバスに入ってくる。ヒイロは、表情一つ変えずにシャワーを浴び続ける。
「いつも一緒に入ってるのに、なぁんで今日は嫌がるかね~?」
ボトルからシャンプーを押し出し、有無を言わさずヒイロの髪を洗い始めた。
「最近またお前がデカくなって狭苦しい」
「いいじゃん、狭い方が。一緒に居るって感じがするし。」
「お前は何でも、一緒にしたがるな。何故だ?」
ヒイロの質問内容にデュオの方が何故だか分からないという風に答える。
「だって恋人同士だろ。恋人と一緒に居たいとか、一緒になにかしたいってのは普通だろ?」

「もし、一緒に居たい相手が居なくなったらお前はどうする?」
ヒイロの微妙な悲壮感が帯びた言い方に、デュオがすぐさま反論する。
「こうして一緒に居るじゃないか。」
「俺達は、ずっとこのまま居られるとは限らないだろう?俺が死ぬ可能性は高い。」
「そんな事、させない」

即座にデュオが否定する言葉を無視し、ヒイロは続ける。
「任務を遂行するのに必要な場合がある。」
「お前は死なないんじゃなかったのかよ!」

話をことごとく否定するヒイロに、デュオは声を荒げる。
「なんでそんな事ばかり言うんだよ!!」
「もう一度言う。俺達はずこのまま一緒に居られるとは限らない。」

「そうかよ!判った!一緒に居られる確証があれば良いんだなっ!」
デュオは洗いかけのヒイロの髪をそのままにバスルームを後にした。

その後から、デュオは変わってしまった。

ヒイロは、『これで良かったんだ』と心に言い聞かせてた。今なら、また『独り』に戻っても、心に残る辛さは少なくて済むのだから、と。

デュオが来なくって久しい部屋に、任務が終わったヒイロが独り帰宅していた。

デュオが居ないという事実がここにある。
「昔に戻っただけだ…」
自分に言い聞かすようにヒイロは呟く。
あの日から、何度も自分に言って来た独り言。

電源を入れたコンピューターが、メール受信を告げる。
「任務か…」
一人呟き、今到着したばかりの動画メールを確認する。するとそれは、久しぶりに見るデュオからだった。
何ともいえない嬉しさ、それと同時に何故か不安が込み上げてくる。
そんな自分に戸惑いながらも、『緊急!重要!』というメールのタイトルから、彼の身に何かあったのかと急いで動画の内容を再生する。

「ヒイロ、久しぶり。元気にしてたか?」

そう話す声はいつも自分に話し掛ける時の、デュオの声だった。
しかし、顔は傷だらけで腿まで届く綺麗な三つ編みも荒れていた。
「明日、17時ちょうど、プリベンター第3宙港に帰還する。オレ達にとって重要極秘任務がある。必ず来てくれ。もう時間が無いんだ。明日、必ず会おう。」
用件だけを慌てて告げて、デュオの動画は終了した。

翌日、ヒイロは宙港に時間通りに到着していた。
シャトルから降りてくるデュオを身じろぎ一つしないで待つ。

真っ直ぐにヒイロに向かい歩いてくるデュオはまた、背が伸びたように見えた。
顔は動画メールで見るより、やつれていたし、小さい傷も多かった。今回の任務がかなり過酷だったのだと容易に察する事が出来た。

「ヒイロ、メール見てくれたんだな。時間が無かったから急いで送ったんだけど。」
デュオがほっとしたように言う。
「重要任務だと言っていたからな。」
心配や嬉しさ、緊張が入り混じった複雑な感情を隠すように、ヒイロが事務的に返答する。

「で、内容は?」
自分の感情を悟られないよう、宙港出口に踵を返しながらヒイロが質問をする。

本当は、ずっと他に聞きたい事があった。『何故、最近のお前は変わったんだ?』
しかし、その質問をするのは憚られた。自分が一番恐れるようになってしまった『独り』になってしまう不安をデュオに知られたくなかったから--

「ヒイロ、オレと一緒に居るのツライ?」
突然の質問に、ヒイロは咄嗟的に無言のまま、首を大きく横に振る。

「オレと離れるのツライ?」
唐突で、あまりにヒイロの心のど真ん中を付く質問に、また無言のまま、今度はさっきと逆に首を大きく縦に振ってしまった。

ヒイロは、自分が唐突なデュオの質問に素直に頷いてしまった事が恥ずかしくなり、誤魔化す様に、デュオに背を向け宙港出口に向かい歩き始めた。

「そっか♪・・・すっげー嬉しい」
後ろでデュオがとてつもなく嬉しそうに語尾を上げる。
「オレ、一生ヒイロの傍から離れない。ずっと一緒に居る。絶対。」

「そんな難しい事、簡単に約束なんか出来るのかっ。それに…」
「うん、出来るよ。」
ヒイロの言葉を遮るように即座に答えが返ってくる。

「ヒイロ、オレと結婚してくれない?ヒイロ・マクスウェルになってよ。」
「・・・っ!!??・・・」
あまりに突然な台詞にヒイロは立ち止まり、デュオに振り向く。

おどけたいつものデュオが言う。
「恋人としてじゃなくて、人生の伴侶に成ろう!夫婦♪妻と夫♪そして…」
その後直ぐ、真面目な声で
「家族として一緒に居よう。」
と付け足した。

いつものポーカーフェオスを忘れて、ヒイロはデュオを真っ直ぐ見つめた。自分では制御できない涙が勝手に流れ出る。
デュオは慌てて駆け寄り、強く抱きしめながら、ヒイロの頭の上の方から声を掛ける。

「ヒイロの返事は、ゆっくり待つよ。良い返事をくれる時までオレが持ってるし、突然の事だしそれに…」
「・・・嬉しい」
急いで続けるデュオの言葉を、絞り出すようなヒイロの一言が遮った。そして、続ける。
「俺なんかと一緒にいたいのか?」
申し訳なさそうな、本当に疑問を持った声。
「あったりまえじゃん!ヒイロじゃなきゃダメなんだって。あ~あ、もう。ちきしょう。ヒイロ、超可愛いっ。今ココで犯したいっ」

ゴチンっ!
ヒイロのゲンゴツがデュオの厚い胸板に飛ぶ。
「いって~」
「早くしろ!おまえの部屋まで送っていってやる。」
「嬉しいね~、部屋までって事は久しぶりにイロイロ期待していいって事かな?」
ゴチンっ!
再び、鉄拳パンチ。
「そこで任務の話を聞くだけだ。」
「あ~、あれは、ヒイロに絶対来て欲しかったから嘘を…」
ゴチンっ!
三度目のパンチ。

呆れて、デュオを突き放しすたすたと歩いて行くヒイロを後ろからふわりと抱きしめながら左手を掴み、細くて長い薬指にポケットから取り出した指輪を通す。
「給料3ヵ月分のエンゲージリング♪オレにしては珍しく出張任務、頑張った成果。一生外すなよ。」
「・・・当たり前だ」
シンプルなその指輪を見つめ、笑いながら答えた。
「これで今日から、ヒイロは俺の恋人じゃなくでフィアンセだからなっ」
ヒイロの一言に至極幸せをかみ締めながら、デュオが念を押す。そして、今までより深く気持ちを込めて大切な気持ちを伝える。

「愛してるよ、ヒイロ」

ヒイロは少し背伸びし、デュオは少し屈みながら、お互いの唇に優しく甘く、そして長く、これからの2人を確信するかの様に口付た。